モリアオガエルのこと

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和合平には、台地を潤せるような川がありません。
昔から、いざというときのための、大小さまざまな沼が点在しています。
うちの果樹園にもため池があって、毎年6月ともなるとたくさんのモリアオガエルが
集まって池のほとりは卵だらけになります。メスの中には一際大きいものもいて、
そんな産卵シーンには5、6匹ものオスが押し合いへし合いして泡を立てているようです。
梅雨前のどんより蒸した午後には、いっせいに鳴き出したと思うとピタッとやんで、
また一匹の掛け声に吊られたように大合唱!
池の傍だけ異様な熱気に包まれるときがあるんです。

物好きな俺は仕事もしないで見とれているんだろうって?
まあ、ときどきはね!でも、農薬散布による環境破壊なんかが声高に叫ばれるときに、
ちょっとうれしい眺めなんです。
産卵の時期を過ぎるとすっかり静かになるんですが、
なかには産みつけた卵のちょっと手前にじっと見守る母ガエルを見つけることがあります。
池に張り出した枝に3日も4日も動かずにいるんです。その先には卵の入った泡のかたまり、
そこからはおたまじゃくしが落ち始めてたりして。
そんなの見つけたら誰か呼んできたくなりますよね。妻には笑われますけど!

疲れた体を癒すようにりんごの木の葉裏に寝待ってそっと風に揺れる姿は、
7月一杯くらい見かけることが出来ます。体は傷だらけで、黒目は横一文字に閉じたまま、
ちょっと触られたぐらいでは身動きひとつしません。
そんなちょっとしたことが、毎日の作業のなかの癒しになってるんだなと感じています。

もりあお

2015年12月30日 | カテゴリー :